あたりき

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

日本語[編集]

形容動詞[編集]

あたりき

  1. (俗語) 当たり前であること。近世以後職人などが用いたぞんざい言い回し
    • 夜、うつくしい魂はいて、
        ――かの女こそ正当あたりきなのに――
      夜、うつくしい魂は涕いて、
        もう死んだつていいよう……といふのであつた。
      ――中原中也 (1934年). “図書カード:山羊の歌”. 青空文庫. 2023年6月4日閲覧。
    • 「どこの人だか知らねえけど、きれいなお嬢さんがおれにそう頼んだんだ、それでおいら小父さんの来るのを見張ってたんだ」
      「その人は私の名を知ってるのか」
      「ちぇっ、あたりきじゃねえか」
      ――山本周五郎 (1952年). “図書カード:風流太平記”. 青空文庫. 2023年6月4日閲覧。

派生語[編集]