ごきぶり
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日本語
[編集]名詞
[編集]ごきぶり【蜚蠊】
- ゴキブリ目の昆虫。褐色または黒褐色で光沢がある。家屋の食品があるあたりに夜間に出没し、壁沿いに素早く移動する。
- 《季語》現在はともかく、旧来は悪い意味でもって詠むものではない。夏の季語で、分類は動物。油虫の傍題。
- (罵倒語) 特に不潔な人物や、容易に諦めない不愉快でしつこい人物。
語誌
[編集]平安時代には「あくたむし(阿久多牟之〈芥虫〉)」「つのむし(都乃牟之〈角虫〉)」と呼ばれ、江戸時代には「あぶらむし(油虫)」の名が現れた。コックローチは昭和時代時代以降。
御器(食事を盛るための椀)を噛る/嚙る(かぶる。「かじる」の意)ことから、江戸時代以来、「ごきかぶり(御器噛、御器嚙)」と呼ばれていたが、岩川友太郎(著)『生物學語彙』(1884年)にこの語が掲載される際に「か」が脱字されてしまい、以後、この形が踏襲されてしまった。より詳しくは「w:ゴキブリ#名称について」と「w:誤植#辞書の誤植」を参照のこと。