とりしたたむ

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古典日本語[編集]

動詞[編集]

とりしたたむむ】

  1. かたける。
    • 人静まりて後、長き夜のすさびに、何となき具足とりしたため、残し置かじと思ふ反古など破り棄つる中に、亡き人の手習ひ、絵かきすさびたる、見出でたるこそ、ただ、その折の心地すれ。(吉田兼好徒然草』)
      人が寝静まった後、長夜の手慰みにと、なんと言うこともない道具を片付けていて、残さなくてもよい反古などを捨てているうち、故人の手習いや落書きしたものを見つけたときには、本当にそのときの気持ちになるものだ。

活用[編集]

とりしたた-む 動詞活用表日本語の活用
マ行下二段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
とりしたた むる むれ めよ