めかくし

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日本語[編集]

名詞[編集]

めかくし隠し

  1. をおおって見えないようにすること。また、そのおおうもの。
    「どうするって、これから東京へいくのじゃないか。東京へ着くまでは、これで目隠しをしておく。あばれちゃいけないぞ」/ 丸木の言葉が終るか終らないうちに、千二の目は、急に見えなくなった。/「あっ!」/ と、千二は、両手を目のところへもっていった。目をこすろうとしたのだ。ところが、おどろいた。ちょうど目の前が、ゴム毬を半分に切ったようなやわらかいもので、蓋をしたようになっている。(海野十三『火星兵団』1939年)
  2. 家やその一部などが簡単にのぞかれないよう、視線を遮るために設ける塀、垣、植木など。
    殊に手を洗う縁先の水鉢(みずばち)、柄杓(ひしゃく)、その傍(そば)には極って葉蘭(はらん)や石蕗(つわぶき)などを下草(したくさ)にして、南天や紅梅の如き庭木が目隠しの柴垣を後(うしろ)にして立っている有様、春の朝(あした)には鶯がこの手水鉢(ちょうずばち)の水を飲みに柄杓の柄(え)にとまる。(永井荷風『妾宅』明治45年)