トーク:すべからく

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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「女性はすべからく太陽だ」とは[編集]

まず品詞について。「すべからく」は「おもへらく」「いはく」と同じように、語源的には「すべきこと」というような意味の準体言だが、現代語としては副詞と扱うのが適当であることは、私以外の編集者も同様な考えのようです。

さて、用例としてあげられている

女性はすべからく太陽だと思ってまいりました……(1)

についてその文意を考察したいと思います。

女性はすべからく太陽たるべしと思ってまいりました……(2)

ならば特段の問題なく受け入れられると思われ、その文意は

女性は必ず(是非とも)太陽でなければならぬ(である必要がある)……(3)

というようなものでありましょう。では(1)は文意がどう違うのかというと、ほとんど同じだろうと思います。すなわち(1)が誤用とされるならば、「すべからく」の意味が変だからではなく、「べし」を伴わない言葉遣いが破格なのです。よく考えれば(3)の「でなければならぬ(である必要がある)」は「すべからく」ではなく「べし」が表しているに違いない。つまり(1)と(2)が同義となるように副詞「すべからく」の語釈を書くべきです。(2)については「必ず」「是非とも」であることはすでに示しました。(1)については少々苦しい言い回しとなりますが

女性は、必ず実行・実現しなければならないこととしてあげられるのが、太陽だと思ってまいりました。……(4)

つまり「べし」を含んだ語釈にするのがよいようです。この立場から本文を書き換えます。

なお、この用例は議会での発言であって、発言者が書いて提出したものではありませんから、書くときにはそうは書かないのにに言い損なったとか、あるいは速記者が聞きそこなって実際には「太陽たれ」と言ったのだという可能性があると思いますが、推測の域を出ないので、本文から削除します。また、この項は和語の「すべからく」の記事なので、漢文の「須」の用法はそちらへ書かれるべしと思います。--ShikiH (トーク) 2015年6月2日 (火) 21:59 (UTC)[返信]