トーク:conditio sine qua non

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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記事内容[編集]

「一般的に」とはどこのソースに由来するのでしょうか。英語版Wikipediaではsometimesとしか書かれていませんし、イタリア語版Wikipediaではcondicio sine qua nonで項目が立てられています。—以上の署名の無いコメントは、58.188.55.27会話/WHOIS)さんが[2010年1月1日 (金) 14:40(UTC+9)]に投稿したものです。

ご回答が遅くなりまして申し訳ありませんでした。
確かに、一般的にまでは言い過ぎかもしれません。しかしながら、現在、日本の法学の教科書に引用される場合、ほとんどは"conditio"の形ですし(私の手持ちの書籍で"condicio"を使用していたものは団藤博士のもののみでした、まあ、この方はカリフォルニアをわざわざキャリフォーニアと表記される方ですから)、試みに米英独仏伊及び国連の政府・裁判所・大学のサイトでの使用例を見てみると、だいたい、5:1~20:1の割合で"conditio"の方が優勢でした。傾向を示すと、1:1位の割合はイタリアの政府系、これがトリノ大学のサイトになると5:1、ボン大学やベルリン自由大学では"c"はほとんど出現しません(ベルリン大学はもう少し"c"が出現します)。フランスに到っては、"t"ですら政府・大学(パリ、ENA他)で各々1,2例しかなく、"c"の例は皆無、その代わりに"condition"を用いるという、いかにもフランス人らしい態度でした。以下、IPユーザ氏(ログインネームを取得されることをおすすめします)には釈迦に説法でしょうが、思うに、この言葉は、ローマ法において深耕された概念と言うよりは、19世紀ドイツ法学において相当因果関係の概念について明確に構築するため、対比概念として多用されたのではないかと想像されますので、当時自国語の表記(独Kondition、英仏condition)に近い表記がなじみのあるものとして採用されたのではないでしょうか。--Mtodo 2010年1月6日 (水) 11:15 (UTC)[返信]