自然電位

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日本語[編集]

名詞[編集]

自然電位 (しぜんでんい)

  1. (電気化学) 電極電解液印加などの外部からの作用がない自然状態で電気化学反応を起こしているときの電極電位腐食電位
    • 2020年、国土交通省海事局「浮体式洋上風力発電施設技術基準安全ガイドライン」[1]
      鋼材より卑な自然電位を持つ金属を犠牲陽極として使う。一般に船体外板など外部区画にはアルミ陽極が、バラストタンクなど内部区画には亜鉛陽極が使われる。
    • 2020年、原田慈久ら「固体高分子形燃料電池 Pt 触媒の価電子帯電子状態観察による高活性化に関する研究 」[2]
      はじめに正極を還元側としてPt触媒をメタル状態にした後に、自然電位および 1.0 V を印加した状態で RIXS 測定を行った。

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  1. 国土交通省海事局『浮体式洋上風力発電施設技術基準安全ガイドライン』令和2年3月 p. 134(経済産業省ホームページ)政府標準利用規約(第2.0版)公開 https://www.mlit.go.jp/common/001331376.pdf 2020年11月17日参照。
  2. 原田 慈久, 丹羽 秀治, 干鯛 将一, 木内 久雄, 松村 大樹, 石井 賢司「固体高分子形燃料電池 Pt 触媒の価電子帯電子状態観察による高活性化に関する研究」『SPring-8/SACLA利用研究成果集』第8巻第1号、高輝度光科学研究センター、2020年1月22日、https://doi.org/10.18957/rr.8.1.97 CC BY 4.0公開