出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
陽關三疊 および 阳关三叠 も参照。
陽 関 三 畳(ようかんさんじょう)
- 唐の王維の詩、『送元二使安西』の特別な吟じ方。詩句の最後を三回繰り返す。どの句をどのように繰り返すかについては様々な説がある。
- 日本では「元二、安西に使するを送る。王維作る。渭城の朝雨、輕塵を浥(うるお)す。客舍青青、柳色新たなり。君に勧む更に尽くせよ一杯の酒。西の方陽関を出づれば故人無からん。」が一通りの訓読であるが、さらに「無からん 無からん 故人無からん 西のかた陽関を出づれば故人無からん」と付加して吟ずる。別れの宴席でしばし聞かれる。
- 陽関は中華人民共和国・甘粛省敦煌市の西南に位置する関門。玉門関とともに、東西交通の要衝であった。