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anpe

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』

アイヌ語

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カナ表記 アンペ

発音

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  • IPA(?): /an.pe/, [ʔan.pe]

語源

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anある + peもの

名詞

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anpe

  1. 本当ほんとう本当ほんとうのこと。
    • 「ソンノ ネ ヤ アンペ ネ ヤ」[1]
      sonno ne ya anpe ne ya
      「本当か? 真実か?」
    • ソンノ ネ ヒ アンペ ネ ヒ アイェ アクス オロワノ[2]
      sonno ne hi anpe ne hi a=ye akusu orowano
      本当であること、真実であることを私が言うと
    • 「アコㇿ オペレ、アンペ ソネ エシㇰヌ イネ エエㇰ シリ アン。 」[3]
      a=kor opere, anpe sone e=siknu h_ine e=ek siri an.
      「私の娘よ、本当にお前は生きて戻って来た んだね。」
    • ソモ アンペ オモトネ ヒ アエランペウテㇰ ノ ネイ ワ カ アㇻキ ㇷ゚[4]
      somo anpe omotone hi a=erampewtek no ney wa ka arki p
      決して本当の素性がよく分からないどこからか来た者、
    • 「アンペ ネ ルウェ ネ クス ソンノ アンペ ネ ハウェ ネ」[5]
      "anpe ne ruwe ne kusu sonno anpe ne hawe ne"
      本当のことなので、 本当の話なのだ 」
    • 「ソンノ アンペ アイェ アウェ ネ ナ。[6]
      sonno anpe a=ye h_awe ne na.
      本当の事を私は言っているのだよ。

対義語

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  • sunke (スンケ)

出典

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  1. 黒川てしめ (1969), “24-6 カムイユカㇻ「ポンオキクㇽミ ヤイェイソイタㇰ(ハㇻカッコㇰ)」(小オキクㇽミが自ら物語る)”, 第2年次調査研究報告書3/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月
  2. 黒川てしめ (1969), “24-6 カムイユカㇻ「ポンオキクㇽミ ヤイェイソイタㇰ(ハㇻカッコㇰ)」(小オキクㇽミが自ら物語る)”, 第2年次調査研究報告書3/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月
  3. 平目よし (1969), “18-2 ウエペケㇾ「トパットゥミ オッタ アサハ トゥラ アエイッカ」(トパットゥミで姉とともに連れ去られた話)”, 第2年次調査研究報告書3/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月
  4. 貝澤とぅるしの (1969), “3-2 ウエペケㇾ「テックㇷ゚ ウㇱ ヘカチ」(翼の生えた少年)”, 第2年次調査研究報告書1/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月
  5. 黒川てしめ (1969), “24-4 ウエペケㇾ「スㇽクトノ イピㇼマ」(トリカブトの女神の警告)”, 第2年次調査研究報告書3/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月
  6. 貝澤とぅるしの (1969), “6-3 ウエペケㇾ「チシナオッ イタㇰ ハウェ アヌ」(死人の声を私は聞いた)”, 第2年次調査研究報告書1/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月