うんと

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語

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副詞

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うんと

  1. 数量程度などのおおきいさま。とてもたくさんずっと
    • 本来この家を建てる時に私は京都の郊外もうんと離れたところに、他から読書執筆の妨げを受けないやうにといふことを考へてゐたのだ。(土田杏村「私の書斎」)
    • 去年はほんたうに何も書きたくなかつたので、あつさりと何も書かなかつたが、今年はそんな氣持はかなぐり棄てて、ひとつうんと書いて見るつもりだ。(堀辰雄「ランプの下で」)
    • 人は、これだから信じられぬと、わしは悲しい顔して、その身代りの男を磔刑に処してやるのだ。世の中の、正直者とかいう奴輩にうんと見せつけてやりたいものさ。(太宰治「走れメロス」)