おおきい

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

語源[編集]

多量・多数または大規模を表す古典日本語形容詞「おほし」が平安時代になると多量・多数を表すことに特化し、一方、大規模は「おほきなり」と言うようになった。室町時代には「おほきなり」の語幹が形容詞化して、「おほきい」が見られるようになった。

発音[編集]

形容詞[編集]

おおきいきい】

  1. 空間場所おおいに占めている。容量の多い様。
    • 誠太郎、御前はベースボールばかり遣るもんだから、この頃手が大変大きくなったよ。頭より手の方が大きいよ。(夏目漱石 『それから』)
  2. 数量規模が、一定の基準超えている。
    • 重量が大きい荷物。
    • (打球が)大きい大きい。入った。ホームラン。
  3. おおまかだ。大規模だ。
    • この地区は大きく分けると西町と東町に分かれる。
  4. (抽象的な状態などが)はなはだしい
  5. 目指す位置や存在感が、現実平均的な物を超えている。
    • 大きい夢を描く。
    • 態度が大きい
  6. 他人に対して寛容である。包容力がある。器量力量にすぐれている。
    • 私が漱石と直接に接触したのは、漱石晩年の満三個年の間だけである。しかしそのおかげで私は今でも生きた漱石を身近に感じることができる。漱石はその遺した全著作よりも大きい人物であった。(和辻哲郎 『漱石の人物』)
  7. 年長である。成長している。大人である。
    • 大きくなったら何になりたい?
  8. よい影響をもたらしている。秀でた成果である。重要な理由となる。
    • 勝利自体もそうだが、ピンチの場面で冷静に対処できたのが大きい
    • 電子マネーが使えるようになったのは大きい
  9. (「大きい方」などの形で)大便の婉曲語。

対義語[編集]

派生語[編集]

関連語[編集]

翻訳[編集]