ばってん

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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罰点 も参照。

日本語[編集]

語源[編集]

  • 古典日本語助詞の複合形「とて(~ではあるが、~であるので)」がなまったもの。

助詞[編集]

  1. (熊本県など九州西部地域方言) ~であるけれども

用法[編集]

  • 体言又は形容詞系活用語を除く活用語の終止形若しくは形容詞系活用語に「」(「くあり」の変化?)を付したものに接続。
    • (終止形接続)「ビールはござりませんばってん、恵比寿ならござります」(夏目漱石 『二百十日』 )
    • (形容詞系活用語の場合)俺にしたっておのしば、娘らしう裁縫やなんか習わせて、早うよか所へかたつけてやる仕事をさせんならんと思わんわけじゃなばってん三好十郎 『破れわらじ』)

接続詞[編集]

  1. (熊本県など九州西部地域方言) しかしけれども
    • ばってん、すぐ水あげにかかっとでっしう?(三好十郎 『破れわらじ』)