インテリゲンチャ
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日本語
[編集]語源
[編集]ロシア語 интеллигенция (intelligencija)の音写。帝政ロシアにおける西欧派の自由主義者を指した言葉。
名詞
[編集]インテリゲンチャ
- 知的生産に従事する社会層。知識階級。インテリゲンチア。インテリゲンツィア。インテリ。
- 私個人の考えといたしましては、どうも気が変になった犯人のなせるわざであると考えて居るのでありまするが、それが如何なる人物であるか、探偵でもありませんのでつきとめては居りませぬが、どうも一と筋縄や二た筋縄で行かぬ人物であり、しかもその犯人は相当インテリゲンチャであると思うのであります。――海野十三 (1931年). “図書カード:国際殺人団の崩壊”. 青空文庫. 2023年7月28日閲覧。
- 一部分の、無意識的にか又は故意にか、敢えて迷蒙に止まろうと欲しているとしか考えられない諸反動分子は例外として、わが国のインテリゲンチャ層は大勢から云って、マルクス主義的・社会科学的・諸範疇を夫々の程度に承認し、而も之を相当日常化して使っているだろう。――戸坂潤 (1932年). “図書カード:イデオロギー概論”. 青空文庫. 2023年7月28日閲覧。
- 批評はやはりある程度までは客観的分析的であってほしい。そうしてやはりいいところと悪いところと両方を具体的に指摘してほしい。こういう点では、下町の素人の芝居好きの劇評のほうがかえって前述のごとき著名なインテリゲンチアの映画批評家の主観的概念的評論よりもはるかに啓発的なことがありうるようである。――寺田寅彦 (1935年). “図書カード:映画雑感(Ⅳ)”. 青空文庫. 2023年7月28日閲覧。
- 彼の芸術を語ることは、やがてこの目の閲歴を語ることにほかならない。それは前世紀末のあんたんたる一時代に生きたロシア・インテリゲンツィアの良心の営みを、そのままに照り返している目だったのである。――神西清 (1959年). “図書カード:「あかい花 他四篇」あとがき”. 青空文庫. 2023年7月28日閲覧。