円本

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日本語[編集]

名詞[編集]

(えんぽん)

  1. 一冊の定価一円廉価叢書。1926年(大正15年)に改造社が刊行した『現代日本文学全集』を先駆けとする。一円本。
    • 本書の著者は彼是と多忙の身であるが、現在の円本流行を黙過すべからざる害毒問題として、天下に吼号し、以て読書界の進展と出版界の転機を促さんとするのである、――宮武外骨 (1928年). “図書カード:一円本流行の害毒と其裏面談”. 青空文庫. 2023年6月10日閲覧。
    • 現在は文庫時代ともいってよいほど各種の廉価版が行なわれ、どこにおいても欲しいものが自由に求められることになっているが、今より十数年前は予約出版の円本が流行して一世を風靡したのである。――岩波茂雄 (1938年). “図書カード:岩波文庫論”. 青空文庫. 2023年6月10日閲覧。

関連語[編集]