出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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漢字[編集]

字源[編集]

金文

小篆

流伝の古文字
西周

説文
(漢)
《六書通》
(明)
  1. 高鴻縉 『中国字例』 台湾省立師範大学出版、1960年、371-372頁。
    裘錫圭 『文字学概要』 商務印書館、1988年、120頁。
    林志強等評注 『《文源》評注』 中国社会科学出版社、2017年、357頁。
    徐超 『古漢字通解500例』 中華書局、2022年、7頁。

意義[編集]

  1. 植物
  2. 物事はじまりとなるもの
  3. 元から持っている
  4. 従来の
  5. 正しい、正式な
  6. 主となる
  7. 問題となる
  8. 書物
  9. 元金
  10. 演劇映画などの筋書き
  11. 細長い物を数える言葉。また、細長いもの(酒瓶、釣り竿など)
    • 五本松、生一本、一本釣り
  12. 武道などで、勝負を数える言葉
    • 一本勝負

日本語[編集]

発音[編集]

名詞[編集]

  1. ホン)複数枚の紙を片方の端で綴じた情報記録媒体。書物書籍図書
    • 表紙はページ数に入れず、本文が少なくとも49ページ以上から成る、印刷された非定期刊行物(1964年ユネスコ総会採択国際的基準)
  2. ホン)(演劇)台本脚本の略。

語源[編集]

  1. 本来のもの」を指すもとから、書写に使うもとの書物を本というようになり、転じて書物全般を指す言葉になった。『枕草子(wp)』(「ありがたきもの」)では、「書写に使うもとの書物」という意味での用法が見られる[1]

翻訳[編集]

助数詞[編集]

  1. (ホン、ボン、ポン)細長いものを数えるときの助数詞。一本、二本、三本、…。

接頭辞 [編集]

  1. (ホン)本式の、本格的な。
    • 本止め(cf. 仮止め)。本採用。
  2. (ホン)いまの。きょうの。
    • 本八日未明。
  3. (ホン)自身する。の。この
    • 本協会。本報告。本書。
  4. (ホン)主要な。中心の。
    • 本社。本部。

熟語[編集]


中国語[編集]

名詞[編集]

  1. 元手元金
  2. 書物冊子
  3. 原本脚本

動詞[編集]

  1. もとづく。

量詞[編集]

  1. 書物、雑誌ノートなどの冊数。
  2. 映画フィルムの巻数。

朝鮮語[編集]

*

名詞[編集]

  1. 手本模範
  2. 本貫
  3. 型紙かたがみ
  4. 元手元金

接頭辞 [編集]

  1. の、この
  2. 主要な。中心の。
  3. もとの、本来の。

依存名詞[編集]

  1. 映画フィルム草木を数える助数詞。

熟語[編集]


ベトナム語[編集]


コード等[編集]

点字[編集]


出典[編集]

  1. 山口佳紀編著『暮らしのことば 新 語源辞典』 講談社、2008年、801頁