半倍

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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古典日本語[編集]

名詞[編集]

(はんばい)

  1. 元の数量に、その半分を加えただけの量。現代でいう1.5倍。
    • 一倍[1]を過ぎ得ざればの官は半倍す。(原文:不得過一倍其官半倍。)(『令義解りょうぎのげ雑令ぞうりょう〔718年〕)
    • 本銭に付半倍の利分、三十ケ日内に、糺返きゅうへん[2]せしむるべき者なり。(原文:本銭に付半倍之利分、三十ケ日内に、可令糺返者也。)(『妙興寺文書みょうこうじもんじょ』‐元徳三年〔1331年〕)
  2. 二分の一。半分。現代でいう0.5倍。
    • 横二寸、なお(注:縦の長さか?)これ半倍す。(原文:横二寸、直半倍之。)(『福恵全書ふっけいぜんしょ』〔1694年〕)[3]

用法[編集]

  • どちらの意味でも、現代では用いられない。
  • 語義1における「倍」は東洋における定義で、語義2における「倍」は西洋における定義である。詳細はウィキペディア「倍」を参照。

関連語[編集]

東洋における意味で「倍」を用いた単語

脚注[編集]

  1. ここでは現代でいう2倍(=2をかけた量)のこと。
  2. 物事の道理を明らかにした後で、召し上げた品物を返すこと。
  3. 中国しん時代の書物。著者は黄六鴻こうろくこう