わざわざ

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

副詞[編集]

わざわざ態】

  1. ある事を、ついでではなくてただその事のためにあえて労力を割いてする様子。
    • 父の病気は幸い現状維持のままで、少しも悪い方へ進む模様は見えなかった。念のためにわざわざ遠くから相当の医者を招いたりして、慎重に診察してもらってもやはり私の知っている以外に異状は認められなかった。(夏目漱石こゝろ』)
  2. する必要がないことをことさらにする様子。
    • どんな物好きの死刑囚も、自分の刑の執行日をわざわざ看守に尋ねはしない。すべての人々は、未来を予知できない故に生きながらへてる。だれがわざわざ、自殺するために易者の店を訪ふだらうか。(萩原朔太郎 『易者の哲理』)