内部エネルギー

日本語

名詞

内部エネルギー (ないぶえねるぎー)

1. (熱力学) 系内の分子の微視的な運動エネルギー、分子間力のポテンシャルエネルギー、化学エネルギー、原子エネルギーなどの総和。系が保有する総エネルギーから巨視的な運動エネルギーと位置エネルギーを引いたもの。定積かつ断熱の系に加えた仕事が変換される先のエネルギー。
   • 2006年、山田修「高温過熱水蒸気を反応場に用いたナノパウダーの合成」

     通常これらの発生には金属ヒータやカーボン発熱体が用いられるが，非常に大きな内部エネルギーを持つ過熱水蒸気はそれ自体が高温で活性となるため，ヒーターが極めて短時間で腐食され，長時間安定的に高温過熱水蒸気を発生させるシステムの構築は困難であった。

   • 2014年、桂ゆかり「熱電研究のための第一原理計算入門」

     このように計算された ΔH_f は体積変化 dV を無視した定積エンタルピーであり，内部エネルギー変化 dU しか表していない点に注意が必要である．

用法

• 記号ではアルファベット U で、比内部エネルギーの場合は小文字 u で表すことが多い。

関連語

• エンタルピー

翻訳

• 英語：internal energy