あたためる

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日本語[編集]

語源[編集]

動詞[編集]

あたためる【(一般用字)める、(気温・体感温度など)める】

  1. (他動詞) 温度を適度に上げる、あたたかくする。
    • 爺いさんは焼鍋を出して、玉葱でこすつて、一寸火に掛けて温める。(カミイユ・ルモンニエエ 森鴎外訳『聖ニコラウスの夜』)
    • すると御者は右の手に拳骨を固めて、烈しく胸の辺を打ち出した。二三間離れて聞いていても、とんとん音がする。倫敦の御者はこうして、己れとわが手を暖めるのである。(夏目漱石 『永日小品』)
  2. (他動詞) (思想や構想を)外に示さず、大事に成長させる。
  3. (他動詞) あたたかい心持にさせる。敵対・用心させる気持ちをほぐし安定させる。
    • 他人同士の交遊として香をたいて楽しむ世界なぞよりも夫婦がオナラを交して心をあたためる世界が高級で奥深い。(坂口安吾 『お奈良さま』)
  4. (他動詞) 疎遠になったものを再び親しくさせる。
  5. 座を盛り上げる。
  6. (「ベンチを温める」などの形で)長く自分の出番が得られず暇である。
  7. (「懐を温める」などの形で)利益を得る。自分のものにする。

活用[編集]

類義語[編集]

対義語[編集]

関連語[編集]

翻訳[編集]