たのしみ

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日本語[編集]

動詞[編集]

たのしみ

  1. たのしむ」の連用形。

名詞[編集]

たのしみしみ】

  1. 楽しいじる対象。
    • 制作は、苦しみの中に強く楽しみを 捜しています。(上村松園 『苦楽 ある人の問いに答えて――絵を作る時の作家の心境について私はこう考えています。』)
  2. 何かを楽しくやっていること。遊戯、宴会、性交などを指す。
    • 楽しみのところを申し訳ありませんが、もう少し静かにできませんか。
  3. 期待して心待ちにすること。
    • 久しく逢わなかったのだから、訪ねて行くのが楽しみである。(太宰治 『走れメロス』)
    • 来週もお楽しみに。
  4. (多く「おたのしみ」の形で)中身が何かは知らされていないが、そのぶん期待をかきたてられること。
    • 何が飛び出すかは箱を開けてのお楽しみ
    • 楽しみギフトセット

発音[編集]

類義語[編集]

形容動詞[編集]

  1. 楽しい
    • 爽かな朝風に、波のように蚊帳が吹き上っていて、まことに楽しみな朝の寝ざめなり。(林芙美子 『新版 放浪記』)
    • 僕達は先生と一緒に弁当をたべましたが、その楽しみな弁当の最中でも僕の心はなんだか落着かないで、その日の空とはうらはらに暗かったのです。(有島武郎 『一房の葡萄』)
  2. 期待して心待ちである状態。
    • 私は、あなたのお母さんを、うらやましく思います。こんな立派なお子さんがおありだと、どんなに楽しみな事でしょう。それに較くらべてハムレットは、もう私は、あんな具合だと末の見込みも無いような気がします。(太宰治『新ハムレット』)