療する

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

動詞[編集]

する (りょうする)

  1. (他動詞, 文章語) 治療する。
    • 1916年、北原白秋「雪と花火余言」[1]
      而して友に別れ、都門を離れ、地位も名聞も雑誌『朱欒』をも投げすてゝ、一つには彼女の病ひを療してやりたいため、一つには新らしい生活の道程に上るべく、彼女と私の一家とを挙げて、はるばると海をわたり、相州は三崎の浜辺に一時の住居を移したのである。
    • 1920年、喜田貞吉「俗法師考」[2]
      彼らはまた吉凶を卜相し、厭符や巫術で病を療することを禁じられていた。寺院外に道場を設けて衆を聚めて教化し、みだりに罪福を説くことをも許されなかった。

活用[編集]

療-する 動詞活用表日本語の活用
サ行変格活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形


する する すれ せよ
しろ
各活用形の基礎的な結合例
意味 語形 結合
否定 療しない 未然形 + ない
否定 療せず 未然形 +
自発・受身
可能・尊敬
療される 未然形 + れる
丁寧 療します 連用形 + ます
過去・完了・状態 療した 連用形 +
言い切り 療する 終止形のみ
名詞化 療すること 連体形 + こと
仮定条件 療すれば 仮定形 +
命令 療せよ
療しろ
命令形のみ

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  1. 青空文庫(2017年1月12日作成。底本:「白秋全集 3」岩波書店、1985(昭和60)年5月7日発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000106/files/55753_60813.html
  2. 青空文庫(2013年1月22日作成。底本:「差別の根源を考える」河出書房新社、2008(平成20)年9月30日初版)https://www.aozora.gr.jp/cards/001344/files/54856_49955.html