鬼に金棒

日本語

ことわざ

鬼に金棒（オニにカナボウ）

1. 強い者に更に強さが加わり、無敵となること。
   • なんにも出来なくても、人間さえ出来ておれば、立派なものだ。いわんや人間が出来ておって物が出来るとしたら鬼に金棒だ。（北大路魯山人『世界の「料理王逝く」ということから』）

発音^(?)

東京アクセント

お↗に↘にか↗なぼー

京阪アクセント

お↘にに↗かなぼー

表記のゆれ

• 「金棒」は「鉄棒」とも。

由来

• 何も持たなくても強い鬼に、武器となる鉄棒を持たせるという意から。

類義語

• 鬼に金梃
• 鬼に鉄杖
• 虎に翼
• 弁慶に薙刀
• 獅子に鰭
• 竜に翼を得たる如し

対義語

• 餓鬼に苧殻

参照

• 上方いろはがるた:鬼も十八、負うた子に教えられて浅瀬を渡る
• 尾張いろはがるた:陰陽師身の上知らず
• 幸田露伴『東西伊呂波短歌評釈』
  • 既に強力なり、加ふるに利器を以てす、人誰か之に当るを得ん。東のは之を説けり。物皆時あり、至醜のものと雖ども小美の時無くばあらず。西のは之を談ぜるなり。両諺共に佳。