にえきらない

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日本語[編集]

形容詞[編集]

にえきらないらない】

  1. 生煮えである。はっきりとしない。しっかり決定しない[1]
    • 私の答弁は、狡猾の心から、こんなに煮え切らないのでは無くて、むしろ、卑屈の心から、こんなに、不明瞭になってしまうのである。(太宰治『鴎』)
    • 腹の中の煮え切らない、徹底しない、ああでもありこうでもあるというような海鼠のような精神を抱いてぼんやりしていては(略)(夏目漱石『私の個人主義』)

関連語[編集]

脚注[編集]

  1. 上田万年松井簡治『大日本国語辞典』 金港堂書籍、第4巻、1919年12月18日、紙面4ページ、デジタル5ページ、全国書誌番号:43022818、国立国会図書館デジタルライブラリー pid 954648/5