出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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漢字[編集]

字源[編集]

  • 形声。「」+音符「 /*TSIT/」。「きる」を意味する漢語 /*tshiit/}を表す字。
    • かつて「会意形声文字」と解釈する説があったが、根拠のない憶測に基づく誤った分析である。

小篆

流伝の古文字
説文
(漢)
《六書通》
(明)

意義[編集]

入声屑韻[編集]

普通話陰平に変化したもの)

動詞[編集]
  1. きる
  2. 刃物で骨を加工する。
  3. 擦り合わせる。

(普通話で去声に変化したもの)

動詞[編集]
  1. せまる
形容詞[編集]
  1. (刃が肌にぴったりとくっついているように)身にしみる。
  2. ぴったりしている。
副詞[編集]
  1. 決して、絶対に。(身にしみるように言う、という意味から。)
名詞[編集]
  1. 反切」。

去声霽韻[編集]

  1. 一切」という熟語で、「すべて

日本語[編集]

発音(?)[編集]

名詞[編集]

  1. きれの一部分。転じて布。

形容動詞[編集]

古典日本語ではナリ活用で「セツ」のほか「セチ」とも読む。
  1. セツ緊急である、余裕がない。
  2. セツ) 心を込めて祈るさま。
  3. セツ) 身にしみて強く感じるさま。
    • いま私は中村屋に多数の若き人々を預り、これを思い出して責任を感ずることいっそうである。(相馬愛蔵、相馬黒光「一商人として―所信と体験―」)

派生語[編集]

接尾辞[編集]

  1. きれの一部分を数える助数詞

助詞[編集]

  1. きりぎりのみだけ
    • 寄宿舎では、その日の講義のうちにあった術語だけを、希臘拉甸の語原を調べて、赤インキでペエジの縁に注して置く。教場の外での為事は殆どそれである。(森鴎外「ヰタ・セクスアリス」)

熟語[編集]

手書きの字形について[編集]

  • 右側の構成要素の書き方は、下記のいずれでもよい[1]
    1. 第2画の縦線を下ろしたところから右上にハネる(筆順画像の書き方)
    2. 第2画を曲げて終筆で止める(教科書体の書き方)
    3. 第2画を曲げて終筆で上にハネる

中国語[編集]

*

動詞[編集]

qiē

qiè

  1. 適合する

熟語[編集]

朝鮮語[編集]

*

熟語[編集]

ベトナム語[編集]

*

コード等[編集]

点字[編集]

脚注[編集]