一膳飯は食わぬもの

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日本語[編集]

成句[編集]

一膳飯は食わぬもの(いちぜんめしはくわぬもの)

  1. 一膳飯縁起悪いこと。

語源[編集]

一膳飯は葬儀の時に死者に供えるものであることから。また、一膳飯は賤民の食事であることから、ともされる。

類義語[編集]

異表記・別形[編集]

  • 一膳飯は食うものではない。[1][2]
  • 一膳飯は食べるな。[3]
  • 一膳飯は食べるな、一膳飯は餓鬼の餌である。[4]
  • 一杯茶は飲まぬ、一膳飯は食べぬ[5][6]

出典[編集]

  1. 神野部落誌』神野部落誌編纂会、1980年1月、664頁。
  2. 明宝村史』通史編 下巻、明宝村、1993年7月、1074頁。
  3. 上田勝見、阿部日吉『瀬戸内海志々島の話』讃文社印書館、1984年2月、259頁。
  4. 袖川村誌』袖川村教育会、1916年9月、180頁。
  5. 藤沢衛彦『図説 日本民俗学全集』第4巻(民間信仰・妖怪編)、あかね書房、1960年8月、65頁。
  6. 荒岡一夫『美馬の民俗』前編、荒岡一夫、1963年12月、232頁。

参考[編集]

  • 中野吉平『俚諺大辞典』東方書院、1933年10月、89頁。
  • 大辞典』第2巻、平凡社、1934年8月、415頁。