彼女ら

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

日本語

[編集]

異表記・別形

[編集]

代名詞

[編集]

彼女(かのじょら)

  1. 複数女性を指す三人称人称代名詞。「彼ら」と異なり、女性のみ集団を指すのに用いられる。
    • この農村婦人が農業生産に従事しておる、農村生活や家庭生活の中心になっておる。彼女らは子供を育て、子供を教育する点で、非常に大切な役割りを果たしております。(津川武一、第77回国会衆議院)〔1976年〕[1]
    • けれど、女流作家のものをよんで、彼女等が描く女にひどく反撥していたから、私の書くものは、たいてい女を描いていた。(久坂葉子「久坂葉子の誕生と死亡」)〔1952年〕[2]

用法

[編集]
  1. 「彼女ら」という語を使いつつ、女性のみではない集団を指したいときは、「彼ら、彼女ら」「彼、彼女ら」などの言い回しで表現する。
    • 外国人労働者や外国にルーツを持つ人々は、既にこの日本で暮らしており、共に社会を支えています。彼ら、彼女らは、人間としてそれぞれの地域で生活しています。(有田芳生、第197回国会参議院)〔2018年〕[3]
    • ミレンを残すぐらいなら別れなければ良かろうものを、つまり、彼、彼女らは悪妻とか悪亭主という世の一般の通念や型をまもって、個性的な省察を忘れたのだ。(坂口安吾「悪妻論」)〔1947年〕[4]

対義語

[編集]

類義語

[編集]

[編集]
  1. 「第77回国会 衆議院 農林水産委員会 第2号 昭和51年3月2日」国会会議録検索システム https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=107705007X00219760302&spkNum=143&single 2020年6月20日参照。
  2. 青空文庫(2005年5月27日作成)(底本:「久坂葉子作品集 女」六興出版、1981年6月30日6刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001052/files/13203_18641.html 2020年6月20日参照。
  3. 「第197回国会 参議院 本会議 第10号 平成30年12月8日」国会会議録検索システム https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=119715254X01020181208&spkNum=67&single 2020年6月20日参照。
  4. 青空文庫(2016年3月4日作成)(底本:「堕落論・日本文化私観 他二十二篇」岩波文庫、岩波書店、2013年4月5日第6刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/56808_58822.html 2020年6月20日参照。