出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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漢字[編集]

字源[編集]

  • 幽霊文字 (wp)とされていた文字。調査により国土地理協会の『国土行政区画総覧』で発見された。
    • しかし、現地役所の証言により正字はであることが判明した。
      • 利便性などを考慮し、2002年1月1日に「汢」に改めた。
    • は「ヌタ」に充てる漢字として生まれた文字。確認されている初めて書物に書かれた字体はであったが、時代を経るにつれ、さらに「汢」や「⿰冫𡈽」へと変化していったようだ。そして役所が「⿰冫𡈽」の旁の「𡈽」を「土」に差し替えが生まれた。
      • 地元の住民はを使用している。
      • 「𡈽」は「土」の異体字。
      • 「土(𡈽)」と「出」の崩し字は字形が似通い易かった為、書き間違えられる事があった。
      • 現代では、一点之繞の「辻󠄀」やその右上に点を打った文字「⿺辻󠄀丶」と誤認されたり、代用字として使われることがある。
    • 「ヌタ」を漢字一文字で書こうとした例は他の地域でも見られる。例えば、山梨県では「」と書き、東京都では「」と書く。
  • 「浄土」の抄物書き。
    • 抄物書きとは、僧侶などが用いる略字のこと。

意義[編集]

  1. 沼田ぬた。泥の多い田んぼのこと。

日本語[編集]

発音[編集]

  • 音読み
    • 無し
  • 訓読み
    ぬた

用法[編集]

地名に「高知県高岡郡四万十町仁井田 汢の川(ぬたのかわ)」「高知県高岡郡日高村鴨地 字 赤汢(あかぬた)」などがある。これら地名の本来の用字は「⿰冫土」だったがJISやUnicodeに収録されておらず不便だったことと、明治期には「汢」を使用していたことから、2002年1月1日から正式に「汢」を使うよう改めた。

コード等[編集]

参考文献[編集]