騏驎も老いぬれば駑馬に劣る

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

成句[編集]

騏驎キリンいぬれば駑馬ドバおと

  1. (「日に千里走ると言われた麒麟であっても、歳をとると、その辺りの平凡な鈍い馬にさえ負けてしまう」ように)かつて優れた能力を誇った人であっても、歳をとってしまうと、凡人にも敵わなくなってしまうことのたとえ。
    • 故に道徳智識の如きに至っては、随分高齢に至る迄、進んで已まぬを見るのも多いが、元気精力を要するの事業に至っては、此の「働き盛り」を過ぎては殆どダメで、如何なる強弩も其末魯縞を穿ち得ず、壮時麒麟も老いては大抵驢馬となって了うのである。(幸徳秋水『死生』)
    • 「五十有余。この比よりは、大方せぬならでは、手だてあるまじ。麒麟も老いては土馬に劣ると申す事あり。云々。」(太宰治『もの思う葦――当りまえのことを当りまえに語る。』)

異表現・ゆれ[編集]

  • 「騏驎」に代え「麒麟」または「騏麟」
  • 「老いぬれば」に代え「老ゆれば」または「老いては」
  • 「駑馬に」を「駑馬にも」

由来[編集]

  • 戦国策‐斉策・閔王』「騏之衰也、駑馬先之、孟賁之倦也、女子勝之」より

対義句[編集]

翻訳[編集]