ことわる

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日本語[編集]

語源[編集]

  • こと(物事、言葉)」を「割る」:物事や言葉を割って内容を吟味するの意。

発音[編集]

動詞[編集]

ことわる断る断わる

  1. (古用法) ものごとの理非善悪判断する。
  2. (古用法) 判断した内容理解する。
  3. あらかじめ説明又は言明する。内容を理由づけて説明する。
    • それには月々の勘定をきちんとすると云う事実が与( あず )かって力あるのは、ことわるまでもない。(森鴎外 『雁』)
    • そうは断ってないけれども、緒論を読むとその辺の消息が多少窺われるような気もする。(夏目漱石 『マードック先生の「日本歴史」』)
  4. 理由を説明してわびる
  5. 他人からの提案申し出却下することを言明する。辞退する。
    • 東京帝大教授として、文部省の愚劣さを知りぬいていたから、そういうところからくれる博士号などは欲しくないと云って、ことわった。(宮本百合子 『行為の価値』)

活用[編集]

派生語[編集]

類義語[編集]

語義5

対義語[編集]

語義5

翻訳[編集]


古典日本語[編集]

動詞[編集]

ことわるる、る、る】

  1. 説明する。
  2. 判定する。

活用[編集]

ことわ-る 動詞活用表日本語の活用
ラ行四段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
ことわ