全然

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日本語[編集]

副詞[編集]

Wikipedia
フリー百科事典ウィキペディア全然 の記事があります。

(ぜんぜん)

  1. (古)全くすべてまるっきり
    一体生徒が全然悪るいです。(夏目漱石坊っちゃん』)
    この老婆生死が、全然自分意志支配されていると云う事を意識した。(芥川龍之介羅生門』)
  2. (後に否定的な表現を伴い)すべての点で。まったく。一つ残らず。
    この犯人の当てっこをやって私が驚いたのは、日本の作家の作品には、このゲームに適する作品が全然ないということだった。(坂口安吾 『私の探偵小説』)
    自分は或る對象を、思考とか言語などをもつて、順序立てて取扱ふことが全然出來なくなつてしまつたのです。(堀辰雄 『春日遲々』)
    その上、我々の収入の性質が実業家の収入などとは、全然違つてゐる。(菊池寛 『差押へられる話』)
    用法:不存在を表す「ない」や、動詞・形容詞の打ち消しのほか、「違う」「別だ」「逆だ」「反対だ」などの非同一性を表す語や、「だめだ」などの語を修飾する。
  3. (肯定表現で)非常に。
    用法:現在の日本語では、違和感のある用法とされる。
    1. (相手の意見や懸念、あるいは一般的な通念に対する反駁)まったく。十分に。
      アプレゲール全然エライよ。(坂口安吾 『安吾巷談 田園ハレム』)
      「大丈夫?」「全然平気だよ」
      「あんまりおいしくないけどよかったらどうぞ」「全然おいしいじゃない。全然いけるよ」
    2. (比較)断然。
      こっちのほうが全然いいと思うよ。
    3. (「全然だめだ」からの類推)完全に。まったく。
      これでは全然負けだと思った。
      そんなの全然無理無理。
      このチームはまだまだ全然弱い。

類義語[編集]

形容動詞[編集]

全 然(ぜんぜん)

  1. (古)まったくの、完全な、全面的な。
    芸妓、紳士、通人から耶蘇孔子釈迦を見れば全然たる狂人である。(夏目漱石『野分』)
    実に全然たる改革を宣告せり(内村鑑三 『求安録』)

活用[編集]

タルト型活用
全然-たる

朝鮮語[編集]

副詞[編集]

  1. 全然

関連語[編集]

  1. 전혀

中国語[編集]

副詞[編集]

全然(quánrán)

  1. (日本語とほぼ同じ)