おそれいる

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日本語[編集]

動詞[編集]

おそれいるる、れ入る】

  1. 恐縮する。申し訳なく思う。
    • 喜助はひどく恐れ入った様子で、「かしこまりました」と言って、小声で話し出した。(森鴎外『高瀬舟』)
    • 恐れ入りますが、〜。(目上の人や顧客などに依頼や質問などをするときの常用句)
    • 恐れ入ります。(目上の人や顧客などに尽力への感謝や迷惑受忍の謝罪などをするときの常用句)
  2. 優れた点を見て感服する。とてもかなわないと思う。
    • 「おや、八五郎親分、もう御存じで?」「知らなくってさ。隠したって駄目だよ、真っ直ぐに申し上げた方がいいぜ」(略)「恐れ入ったネ、八五郎親分、あれを御存じとは」(野村胡堂『銭形平次捕物控 三千両異変』)
  3. 驚き呆れる。ひどいと思う。
    • やってみてまず驚いたことには、公共放送の教育テレビで、科学普及を目ざしながら、そのためのスタディオがない。それどころでなく、実験台も、メーターも、試験管一本もないのであるから、全く恐れ入った。(中谷宇吉郎『テレビの科学番組』)

成句[編集]