かたはらいたし

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

古典日本語[編集]

形容詞[編集]

かたはらいたしし 音:カタワライタシ 「傍にいてつらい」 cf.かたはらいたいの「片腹」は当て字】

  • 中心義: 傍らにいる人を見て、もしくは自分が見られて、いたたまれなく落ち着かないと感じるさま。
  1. ずかしい。
  2. ばかばかしい
  3. にがにがしい。
    • かたはらいたきもの、よくも音弾きとどめぬ琴を、よくも調べで、心のかぎり弾きたてたる。(清少納言枕草子』)
      「苦々しい」もの、うまく弾けない琴なのに、調律もちゃんとしないで、思いのまま弾いているもの。
  4. 気の毒だ。
基本形 語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 活用の種類
かたはらいたし かたはらいた (-しく) -しく -し -しき -しけれ シク活用
-しから -しかり -しかる -しかれ