カオス

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日本語[編集]

名詞[編集]

カオス (かおす)

  1. 混沌無秩序ぐちゃぐちゃな状態。
    • 1989年、太田健一「脳細胞日記」[1]
      生や死や愛や信仰について語った哲学はいくらでもあるが、道端に落ちている十円玉について、インスタントラーメンの空き袋について、ゴミ箱の中のカオスについて語った哲学はない。
    • 2016年、中西哲、第192回国会参議院[2]
      続きまして、現地の情勢に関連して、先週、南スーダンがカオスに陥っているという極めて厳しい見通しを示した国連事務総長報告が出されたと聞いております。
  2. (数学, 自然科学) 力学系で起こる、わずか状態違いも将来には大きな違いになる性質を持った周期的で複雑運動
    • 2019年、名和愛利香「粉体層の物理振動による物体の指向的運動や自己組織化」[3]
      一般に、垂直方向に振動をおこなっている振動板の上に固体物を置くと、物体の運動は、与えられた力学的振動の方向に単純に従うものにはならず、その物体の形状や振動に含まれる僅かな空間的非対称性などにより、カオス的な挙動を示す。
    • 2020年、気象庁予報部数値予報課「数値予報60年誌」[4]
      言うまでもなく大気現象はカオスであり、先のことまで正確にしることには限界がありますが、数値予報はこれまでチャレンジを続け、2013 年には高解像度全球モデルの予報時間は 11 日まで延びました。

翻訳[編集]

語義1

語義2

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  1. 青空文庫(2018年5月30日作成、CC BY 2.1 JP公開)(底本:1989(平成元)年6月15日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001955/files/58806_64274.html 2021年10月15日参照。
  2. 「第192回国会 参議院 外交防衛委員会 第5号 平成28年11月22日」国会会議録検索システム https://kokkai.ndl.go.jp/txt/119213950X00520161122/21 2021年10月15日参照。
  3. 名和 愛利香, 粉体層の物理振動による物体の指向的運動や自己組織化, ホソカワ粉体工学振興財団年報, 2019, 27 巻, p. 70-75, 公開日 2020/05/25, Online ISSN 2189-4663, https://doi.org/10.14356/hptf.17110, https://www.jstage.jst.go.jp/article/hptf/27/0/27_17110/_article/-char/ja CC BY 2.1JPで公開
  4. 『数値予報60年誌』「1.2 令和時代の数値予報」p. 27(気象庁ホームページ)政府標準利用規約(第2.0版)公開 https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/whitep/doc_1-3-2-1/all.pdf