出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
好きこそものの上手なれ
- 楽しんでやることによってうまくなるものであるということ、又は、あることに熟達するには、それを楽しめるようになることが肝要であるということ。
- (文法メモ)「こそ」に対する「上手なり」の已然形「上手なれ」の係り結び。
- そのころ僕は田舎初段に井目置いて勝味のない手並であつた。食堂の親爺は、その僕に井目置いて、こみを百もらつて、勝てないのである。そのくせ碁が夫婦喧嘩の種になるほど大好きだ。好きこそ物の上手なれといふ諺が、物の見事に空理である。(坂口安吾『囲碁修業』)