有力紙

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日本語[編集]

名詞[編集]

有力(ゆうりょくし)

  1. 広い範囲で読まれ、地位を確立している、社会影響力を持つ新聞
    • この例でも判るような都下及び全国の有力な新聞紙はその報道の自由を著しく奪われた。そればかりでなく各有力紙は自発的に批判的態度を捨てるようにさえなった。(戸坂潤「現代日本の思想対立」)〔1936年〕[1]
    • 自由主義系の新聞『ロシヤ報知』が難民救済のための文集を企画すると、彼はこれと右派の有力紙『新時代』との間の仲介役を買って出、且つみずから『サガレンの脱走者』一篇をこの文集に寄せた。(神西清「チェーホフ序説」)〔1948年〕[2]
    • 共同通信社は東京および地方の有力紙十四社が設立に参加した。この社は同盟通信社の純通信事務を受け継いだ。(宮本百合子「今日の日本の文化問題」)〔1949年〕[3]

上位語[編集]

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  1. 青空文庫(2011年10月21日作成)(底本:「戸坂潤全集 第五巻」勁草書房、1968年12月10日第3刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000281/files/3606_45590.html 2020年3月28日参照。
  2. 青空文庫(2014年7月16日作成)(底本:「カシタンカ・ねむい 他七篇」岩波文庫、岩波書店、2008年6月25日第2刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001157/files/51402_54037.html 2020年3月28日参照。
  3. 青空文庫(2003年9月14日作成)(底本:「宮本百合子全集 第十六巻」新日本出版社、1986年3月20日第4刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000311/files/3466_12372.html 2020年3月28日参照。