東八箇国

日本語[編集]

東八箇国（とうはっかこく、あずまはっかこく）

関東地方（足柄以東）8か国の総称。相模・武蔵・安房・上総・下総・常陸・上野・下野の8つの国。関八州。
- 東八箇国に今は心にくき者候はず、たゞ召人経家ぞ候ふと申しければ、さらば召せとて則ち召し出だされぬ。――三木五百枝「国語講義」『国民必読高等学習自修全書』大日本普通学講習会編、大日本普通学講習会、1911年5月、138頁。
- 鎌倉時代の俗諺に、東八箇国の勢を以て日本国の勢に敵すと云ふもの、必しもひとり鎌倉時代のみのことにあらざるなり。――喜田貞吉『読史百話』三省堂、1912年7月、58頁。
- 方四町にだに足ぬ平城（ヒラジャウ）に、敵四五百人籠（コモ）りたるを、東八箇国の勢共勢共（セイドモ）が攻めかねて、遠攻（トホゼメ）したる事の浅猿（アサマシ）さよなんど、後（ノチ）までも人に笑（ワラ）はれん事こそ口惜（クチヲシ）けれ、――『太平記上』早稲田大学編輯部編、早稲田大学出版部〈通俗日本全史第5巻〉、1923年1月、42頁。