松濤

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日本語[編集]

名詞[編集]

しょうとう

  1. がするように吹く(松林)に吹く
    • 死ぬる前日出産ありしも元より月足らずにて育たず。亡骸は一つの棺に収めて葬りし余りの哀れさ目もあてられずと。墓は虫なく台場の少し手前と云へば、月の夜さりは磯馴松影新敷標木に落ちて。人の涙は砂を潤さんとそぞろに悲しかり。過ぎし日夏子と袖ふりはえて波止場の夕日に釣垂れし人。父も見ず世を蓑虫の母も見ぬ子の亡骸を擁して松濤寒き影に眠るぞうたて世や(中谷宇吉郎 『「団栗」のことなど』)

中国語[編集]

名詞[編集]

(sōngtāo 簡体字:松涛)

  1. 松林を吹く風が、松の枝を触れさせる事で鳴る波の音に似た音。