けち

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日本語[編集]

名詞・形容動詞[編集]

けち吝嗇

  1. ひどく、物惜しみをすること、または、その人。吝嗇吝嗇家
    京都は冬は底冷えし、夏は堪えられぬくらい暑くおまけに人間が薄情で、けちで、歯がゆいくらい引っ込み思案で、陰険で、頑固結局景色と言葉の美しさだけと言った人があるくらい京都の、ことに女の言葉は音楽的でうっとりさせられてしまう。(織田作之助 『大阪の可能性』)
  2. (形容動詞又は「けちくさい」の形で)つまらない取るに足らない
    この講堂にかくまでつめかけられた人数の景況から推すと堺と云う所はけっして吝(けち)な所ではない、偉い所に違いない。(夏目漱石『中味と形式』)
  3. (「けちがつく」「けちをつける」の形で)価値を下げるもの。非難批判の原因となるもの。不吉なもの。
    庄太の報告によると、辰伊勢は江戸町でも可なり売ったが、安政の大地震のときに、抱えの遊女を穴倉へ閉じ籠めて置いて、みんな焼き殺してしまったとかいうので、それから兎角けちがついて、商売の方もあまり思わしくない。(岡本綺堂半七捕物帳 春の雪解』)
    こっちがこんな心配をすればするほど清の心を疑ぐるようなもので、清の美しい心にけちを付けると同じ事になる。返さないのは清を踏みつけるのじゃない、清をおれの片破れと思うからだ。(夏目漱石坊っちゃん

関連語[編集]

語義1

翻訳[編集]