つく

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

動詞[編集]

活用[編集]

語源[編集]

  1. 自動詞:付く・附く・点く・憑く・着く・就く・即く
    • 「離れていたものが、隙間なく合わさる(付く)」が原義。
    • →(他動詞)つける
    1. 「離れていた種火が、隙間なく本体へ移る」→点く
    2. 「離れていた霊が、隙間なくのりうつる」→憑く
    3. 「離れていたところから、隙間なく近い場所へ移動する」→着く
    4. 「違うものから、その地位に移動する」→就く即く
  2. 他動詞:突く、搗く、撞く、衝く、吐く
    「(あるものを)先の細いもので押しだす(突く)」が原義。
    1. 「棒で押す」→撞く
    2. 「杵で押しつぶす」→搗く舂く
    1. 「勢いよく、武器をつきだして攻撃する」→衝く
    2. 「息を、勢いよく吐き出す」→吐く

動詞・付く[編集]

つくく・く】

  1. 別々のものが、隙間なく合わさること、また、この状態が継続し、分離することが難しくなること。付着する。
  2. (能力などを)得る
    • 実力が付いた。身に付く。精がつく
  3. ある人に従う
  4. 負担になる。そのような値になる。
    • 高くつく
  5. できる。なりたつ。
    • 想像がつく。説明がつく。めどがつく
翻訳[編集]

語義1

動詞・点く[編集]

つくく】

  1. 火が、種火などから燃え移り、燃え上がる。点火する。
    • 火がつく
  2. 明かりがともる
    • 電気がつく
  3. (電化製品などが)起動する。
    • エアコンがつく
翻訳[編集]

語義1

動詞・憑く[編集]

つくく】

  1. 霊魂など不可視の存在がのりうつる。憑依する。
  2. 幸運に恵まれる。
翻訳[編集]

語義1

語義2

動詞・着く[編集]

つくく】

  1. 離れていたところから、目的地に移動しおえる。到着する。
  2. 解決する。
    • 決着がつく。話がつく。
翻訳[編集]

語義1

動詞・就く[編集]

つくく・く】

  1. ある地位になる。就任する。即位する。
    • 元首などの場合、「即」を用いる
  2. (就)ある場所に落ち着く。ある状態に入る。
    • 眠りにつく。お縄につく
  3. 従う。加わる。
    • 師につく。多数派につく。
  4. (「につき」「について」などの形で)に関して。
    • この点について説明する。
  5. (「につき」「ついては」などの形で)理由などを表す。
    • 都合につきしばらく休業します。
    • ついては、つきましては(=そのようなわけで、そのような次第で、そこで)
翻訳[編集]

語義1

動詞・突く[編集]

つくく・く】

  1. 狭い範囲に、一方向へ力を加え押し出す。
翻訳[編集]

語義1:

動詞・搗く[編集]

つくく・く・く・く】

  1. 杵などで穀物を叩き、精白などを行う。
    • 餅を搗く

動詞・衝く[編集]

つくく】

  1. (急に)攻撃をする。

動詞・吐く[編集]

つくく】

  1. を、強く吐き出す。
    • ため息を吐く。
  2. ものを言う。
    • 嘘を吐く。

動詞・築く[編集]

つくく】

  1. (土や石を積み上げて)作りあげる。建築する。きずく
  2. 低地を埋め立てる

名詞[編集]

つく

  1. などの、手をかける部分のこと。
  2. 弓弭ゆはずの異称。

接尾辞[編集]

つくく】

  1. 擬声語擬態語に付いてある状態になってくる意を示す。

派生語[編集]


古典日本語[編集]

名詞[編集]

つく木菟木兎

  1. みみづくのこと。

つく

  1. 月の古い読み。

つく

  1. ケヤキの古名。

動詞[編集]

つくく・く】

  1. つきる。

つくく・く】

  1. つかる。