いわゆる

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日本語[編集]

語源[編集]

連体詞[編集]

いわゆる】(歴史的仮名遣:いはゆる

  1. 厳密に言えば定義完全に当てはまるものではないが、世間で一般的に言うところの。
    • 物には必ず物理がある。ここにいわゆる物とは何ぞや、直接間接人間五感対象となって万人その存在を認めあるいは認め得べきものを指す。故に幽霊はここにいわゆる物ではない。夢中の宝玉も物ではない。物理学者は通例物質とエネルギーという二つの物を認める。(寺田寅彦『物質とエネルギー』)
  2. そもそもあまり素性の良いことばではないが、世間でしばしばそのように言うところの。
    • ところが、美味も美食も、意のない者には縁がないもので、中国に十年も住んでいるとか、またはたびたび中国を訪問したりしているが、いわゆる中国通にかぎって蛙を食わしていることを全く知らないものが多い。(北大路魯山人『蝦蟇を食べた話』昭和10年)

翻訳[編集]