- 「から」(唐、韓)即ち外国から伝わった「くれない」から。なお、「くれない」自体も「呉の藍」が語源とされ、外国産である意を有す。
からくれない【韓紅(花)、唐紅、韓呉藍[要出典]】(歴史的仮名遣い:からくれなゐ)
- (花) べにばなの別称。
- (色) 鮮やかな紅色。
- 千早振る神代も聞かず龍田川からくれなゐに水くくるとは(在原業平)
- め組の蓋を払った盤台を差覗(さしのぞ)くと、鯛(たい)の濡色輝いて、広重の絵を見る風情、柳の影は映らぬが、河岸の朝の月影は、まだその鱗(うろこ)に消えないのである。/ 俎板をポンと渡すと、目の下一尺の鮮紅(からくれない)、反(そり)を打って飜然(ひらり)と乗る。(泉鏡花『婦系図』1907年)
語義1