以外
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日本語
[編集]名詞
[編集]- (形式名詞、「(体言、用言、その他各種語句)以外(に)/以外の」の形で)その他。
- 吾輩がこの家へ住み込んだ当時は、主人以外のものにははなはだ不人望であった。(夏目漱石「吾輩は猫である」)
- ただ先刻多々良君が吾輩を目して休養以外に何等の能もない贅物のごとくに罵ったのは少々気掛りである。(夏目漱石「吾輩は猫である」)
- ねていたくないのだが、氷をのせると、ねる以外に仕方がない。(坂口安吾「不良少年とキリスト」)
- 負けぬとは、戦う、ということです。それ以外に、勝負など、ありやせぬ。戦っていれば、負けないのです。(坂口安吾「不良少年とキリスト」)
- 娘は唖でああああんあん以外言葉も出ぬ癖に、十八になると何処かの曲者にだまされて腹ばかりぶくぶく脹らんで来て恰好の悪くなる一方である。(北條民雄「白痴」)
- (「をのぞく/のぞいた以外(に)/以外の」などの形で)のほか。を例外として。
- 瀬戸の藤四郎、九谷の才次郎等の時代に於ては芸術として取扱ふに足る作品を生じて余りあるのであるが、以後に於ては屈指の名匠を除く以外大体見るべきものは鮮少である。(北大路魯山人「余が近業として陶磁器製作を試みる所以」)
- (形式名詞、「(体言)以外(に)/以外の」の形で)ある範囲の外。
- 一代の画工が精力を消耗して変化を求めた顔でも十二三種以外に出る事が出来んのをもって推せば、人間の製造を一手で受負った神の手際は格別な者だと驚嘆せざるを得ない。(夏目漱石「吾輩は猫である」)
- いな社会は遠からずして君を人間の居住地以外に放逐するであろう。文明中学の退校どころではない。(夏目漱石「吾輩は猫である」)
朝鮮語
[編集]名詞
[編集]以外(이외)
- (日本語に同じ)以外
中国語
[編集]- ピンイン: yǐwài
- 注音符号: ㄧˇ ㄨㄞˋ
- 閩南語: í-gōa
- 客家語: yî-ngoi
方位詞
[編集]以外
- (日本語に同じ)以外