出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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漢字[編集]

字源[編集]

  • 象形。人が物を携える形で、「」字はこの字における人の胴体部を略した略体[字源 1]。「(人・物を)携える率いる」を意味する漢語 /*ləʔ /}を表す字。
    • 「㠯」を類の農具の形と解釈する説がある[字源 2]が、これは誤った分析である。

金文 甲骨文字 金文

簡帛文字 簡牘文字

小篆

流伝の古文字
西周

戦国時代 説文
(漢)
《六書通》
(明)
  1. 李亜農 「殷契雑釈」 『中国考古学報』第5冊 1951年。
    金祥恒 「釈“㠯”」 『中国文字』第8冊 1962年。
    王貴民 「“㠯”非耜形新探——兼及有関農具的文字語音問題」 『中原文物』1983年第3期。
    裘錫圭 「釈“以”」 『古文字論集』 中華書局、1992年、106-110頁。
    張世超、孫凌安、金国泰、馬如森 『金文形義通解』 中文出版社、1996年、3476-3479頁。
  2. 徐中舒 「耒耜考」 『中央研究院歴史語言研究所集刊』第2本1分 1930年。

関連字[編集]

」を音符とする形声文字 (諧声域=*LƏ)
定母 透母
一等 平声 咍韻 𩿡 𧉟𩬠
(曉母:
上声 海韻 𨽿紿𠷂
去声 代韻
入声 德韻
澄母 徹母
二等 平声 皆韻 -
上声 駭韻 - -
去声 怪韻 - -
入声 麥韻 - -
以母 書母 邪母
三等A 平声 之韻
(脂韻:

(支韻:𧠜
上声 止韻
(海韻:
𥘰
(心母:
去声 志韻
入声 職韻
澄母 徹母
三等B 平声 之韻
(脂韻:
上声 止韻
去声 志韻
(至韻:
入声 職韻

意義[編集]

  1. もちいる。
  2. もって、~によって
  3. ~ゆえに
  4. より

日本語[編集]

発音(?)[編集]

熟語[編集]

中国語[編集]

*

介詞[編集]

  1. ~を以もっ
  2. ~によって
  3. なので、~のために

接続詞[編集]

  1. ~するために

熟語[編集]

朝鮮語[編集]

*

熟語[編集]

コード等[編集]

点字[編集]