十年一昔

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日本語[編集]

成句[編集]

(じゅうねんひとむかし)

  1. 十年経てば一応のこととなること。人間社会おおむね十年を一区切りとして変遷していくこと。十年経てば一昔。
    • 首を回らせば、既に十年一昔となりぬ。当時春浪は三十になるやならずの血気盛り、盛に飲みて、盛に気焔を吐けり。春浪も余も共に博文館に机を並べ居たりしが、余博文館を追はれて後は、久しく相見るの機を得ざりき。――大町桂月 (1916年). “図書カード:酒に死せる押川春浪”. 青空文庫. 2023年5月13日閲覧。
    • 人生の大きな峠を、また一つ自分はうしろにした。十年一昔だといふ。すると自分の生れたことはもうむかしの、むかしの、むかしの、そのまた昔の事である。――山村暮鳥 (1925年). “図書カード:雲”. 青空文庫. 2023年5月13日閲覧。

参考[編集]

  • 『故事・俗信 ことわざ大辞典』尚学図書編集、小学館、1982年2月、564頁。