太公望

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日本語[編集]

固有名詞[編集]

(たいこうぼう)

  1. 建国の功臣での始祖である呂尚の尊称。

由来[編集]

史記『斉太公世家』において由来を紹介。

【白文】

呂尚蓋嘗窮困、年老矣、以漁釣奸周西伯。西伯將出獵、卜之、曰「所獲非龍非彨非虎非羆、所獲霸王之輔。」於是周西伯獵、果遇太公於渭之陽、與語大說、曰「自吾先君太公曰『當有聖人適周、周以興。』子真是邪?吾太公望子久矣。」故號之曰「太公望」載與俱歸、立為師。

【和訳】

呂尚は、貧しいまま年老いていったが、釣をしながら周の西伯(後の文王)に近づく機会をうかがっていた。(ある日)西伯が狩に出ようと占うと「今日の獲物は、龍でも、みずち)でも、虎でも、(ひぐま)でもなく、王の覇業の輔弼であろう」とでた。西伯が猟をしていると、渭河の北岸で呂尚に出会い大いに語った。「祖父である先代の太公が『聖人が周に仕え、周に興隆をもたらす』といっていたが、あなたでしたか?私は、太公が望んだ方を長い間待っていたのです」といい、それ故「太公望」と号させた。ともに戻って、軍師とした。

関連語[編集]

名詞[編集]

(たいこうぼう)

  1. (呂尚の故事にちなんで)を趣味として愛好する者。
    • 遠洋へ乗り出して鯨の群を追ひ廻すのは壮快に感ぜられるが佃島で白魚舟が篝焚いて居る景色などは甚だ美しく感ぜられる。太公望然として百本杭に鯉を釣つて居るのも面白いが小い子が破れた笊を持つて蜆を掘つて居るのも面白い。(正岡子規墨汁一滴』)