百聞は一見に如かず

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日本語[編集]

ことわざ[編集]

かず(ヒャクブンはイッケンにシかず)

  1. 他人から何度聞いたところで、実際に自分の目で見る等体験して事実を知るという方法には及ばない。
    • 「学者? ドコの学者が、鯨が魚でないなんていう学者は、唐人の寝言だろう」「でも、立派な学者がそいったよ」茂太郎は、どこまでも学者を楯に取る。これは名は現わさないが、多分、駒井甚三郎のことではなかろうかと思う。「ばかばかしいよ、学者が言おうと、誰が言おうと、そんなことを本当にする奴があるものか、論より証拠、まだ鯨の本物を見ないんだろう」「ああ、見ないけれど、立派な学者がそう言うから」「立派な学者もヘチマもあるものか、本物を一目見りゃわかることだよ、百聞は一見に如かずだあな」(中里介山大菩薩峠 Ocean の巻』)

出典[編集]

漢書・趙充国伝

  • 充国曰、百聞不如一見、兵難隃度、臣願馳至金城、図上方略
    (書き下し文)充国曰く、百聞は一見に如かず、兵は隃(はる)かにして度り難し。臣願はくば馳せて金城に至り、図して方略を上らむ
    (現代文訳)趙充国が言った、「百聞は一見に及ばない。前線は遠いので戦略を立てにくい。私自身が馬で金城に行き、企図して戦略を奉りましょう。」

表記[編集]

  • 百聞不如一見
  • 百聞一見

類義句[編集]

他言語訳[編集]