膝元去らず

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日本語[編集]

成句[編集]

膝元去らず(ひざもとさらず)

  1. 主君片時離れないこと。また、その
    • もつとたしかけるとの約束やくそくながら、きやくはじめてなれば、あながちなづみてかるゝともえず、酒機嫌さけきげんすこしのことち、せんしやう一遍いつぺんけらるゝ様子やうすなれば、何卒なにとぞれ、かの大尽だいじん膝元ひざもとらずの、彌七とまう太鼓たいこに、内證ないしやうからおたのみあらば、十に五つ旦那だんなのおやうに、るまいものでなし。」――江島其磧、内藤自笑「傾城色三味線京之巻」『近代日本文学大系』第5巻、国民図書、1928年9月、35頁。
    • 重衡卿しげひらきやう膝元ひざもとらず平家へいけの一もんてうとせうとそれがしこゝろまかせ。――文耕堂、長谷川千四「須磨都源平躑躅」『近代日本文学大系』第8巻、国民図書、1927年4月、274頁。