良薬口に苦し

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語

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成句

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良薬リョウヤク(は)くちにが(江戸いろはがるたでは「れうやく口に苦し」として、「れ」の文字に当てるが、「良」の漢音の字音仮名遣いは「リャウ」)

  1. (効き目のある薬が苦いように)いさめる言葉は、非難されているように聞こえ、素直に聞くことはできないものである。しかし、反省しその言に従うことが結局自分のためになる。
    • 「さあ、いいかね、これから思いきったところをズバズバ言うよ、腹あ立っちゃいけねえよ、良薬は口に苦しといってね、いい医者ほど苦い薬を飲ませるんだぜ。これから、遠慮なく、思ったところをズバズバ言うからね、苦いと思ったら、道庵は、さすがに医者だと思ってくんな――」(中里介山大菩薩峠 畜生谷の巻』)

同義句

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出典

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孔子家語・六本』

(白文)孔子曰、良藥苦於口、而利於病。忠言逆於耳、而利於行。
(訓読白文)孔子曰はく、良藥口に苦けれども、病に利あり。忠言耳に逆へども、行ふに利あり。
(現代語)孔子が言った、「よい薬は飲むと苦いが、病を治す効力がある、忠言というものは、素直に聞けないが、役に立つものである。」

翻訳

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参照

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  • 上方いろはがるた、尾張いろはがるた:連木で腹切る
    幸田露伴『東西伊呂波短歌評釈』
    • 腹は擂木を以て切るべきにあらず、能はざる事をば滑稽に云ひ取れるなり。良薬は口に苦けれど病をば癒すべし。これも東の諺の方宜しけれど、仮名違なるは是非なし。