kĩihũri

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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キクユ語[編集]

発音(?)[編集]

  • IPA: /keìhóɾíꜜ/, /keìhòɾìꜜ/
Armstrong (1940) では njata を始めとした gĩtarathĩrĩga などと同じ「njataクラス」という声調クラスに分類されている[1]。Benson (1964) では声調クラスの分類は「クラス1」で、他に同クラスの3音節語幹語には kĩberethimbogorokiunguru などがある。
  • 〔キアンブ方言〕
  • 〔リムル方言〕湯川 (1981:94) によると孤立形は [kèìhóɾí] であるが、後ろに gĩĩkĩ〈この〉が続く場合は [kèìhóɾì ɣééké]、gĩakwa〈私の〉が続く場合も [kèìhóɾì ɣéákóá]、後ろに がある場合も [kèìhóɾì né] であるものの、前に がある場合は [né kéíhòɾì]、前に ti がある場合は [tì kéíhóɾì] となるなど、前後に他の語が存在するか、存在する場合はどのような種類の語であるかによってアクセントの変動が見られる[2]。なお、ti の高さについてはリムル方言と同じくキアンブ方言に属するナイロビ方言を調査した湯川 (1985:199) で高いと訂正されている[3]。湯川 (1981) では mwarimũmũndũri と共に3語で「高高IA型」に分類されている[2]。ただし湯川 (1985) では kĩihũri に関しての言及はないものの、「高高IA型」に属していた残りの2語はいずれも mũthũmũcibiikabũnjatamũtheemahũaithanwakang'aurũmwatũkandarathini〈果物の一種〉、Gĩgĩkũyũ と同じ「高高型」に分類し直されている[3]

名詞[編集]

ihũri クラス7(複数: ciihũri

  1. 瓢箪半分割って作られた器具で、おたまとして用いられるもの[4]

類義語[編集]

参照[編集]

脚注[編集]

  1. Armstrong, Lilias E. (1940). The Phonetic and Tonal Structure of Kikuyu. Rep. 1967. (Also in 2018 by Routledge).
  2. 2.0 2.1 湯川恭敏 (1981).「キクユ語名詞アクセント試論――リムル方言について――」 『アジア・アフリカ言語文化研究』22, 75-123.
  3. 3.0 3.1 湯川恭敏 (1985).「キクユ語名詞アクセント再論」 『アジア・アフリカ言語文化研究』29, 190-231.
  4. "ihũri" in Benson, T.G. (1964). Kikuyu-English dictionary, p. 184. Oxford: Clarendon Press.
  5. Njuguna, Stella Kahaki (2000). Labyrinth, p. 227.