かひなし

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古典日本語[編集]

語源[編集]

かひ」(甲斐) + 「なし」(無し)

形容詞[編集]

かひなしし】

  1. 思い通りにいかない、がない。
    • それを見給ひて、「あな、かひなのわざや。」と宣ひけるよりぞ、思ふに違ふことをば「かひなし」といひける。
      (石上の中納言が)それ(手には子安貝が無く燕の糞しかなかった)をみて、「ああ、貝がないのであるな」と仰ったときから、思い通りにいかないことを「甲斐無し」というようになった(『竹取物語』 なお、この解釈は語源俗解又は故意的な洒落)。
  2. 価値がない。取るに足りない
  3. 仕方しかたない。
基本形 語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 活用の種類
かひなし かひな (-く) -く -し -き -けれ ク活用
-から -かり -かる -かれ

関連語[編集]

諸言語への影響[編集]