出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
かひなし【甲斐無し】
- 思い通りにいかない、効き目がない。
- それを見給ひて、「あな、かひなのわざや。」と宣ひけるよりぞ、思ふに違ふことをば「かひなし」といひける。
- (石上の中納言が)それ(手には子安貝が無く燕の糞しかなかった)をみて、「ああ、貝がないのであるな」と仰ったときから、思い通りにいかないことを「甲斐無し」というようになった(『竹取物語』 なお、この解釈は語源俗解又は故意的な洒落)。
- 価値がない。取るに足りない。
- 仕方ない。
基本形 | 語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 | 活用の種類 |
かひなし |
かひな |
(-く) |
-く |
-し |
-き |
-けれ |
○ |
ク活用 |
-から |
-かり |
○ |
-かる |
○ |
-かれ |